モラハラ夫

モラハラ夫とは、言葉の通じない宇宙人である。

こんにちわ、ボウスです。

私が元夫と離婚した原因は、お金のこと、家事のこと、育児のことなど、様々な理由がありますが、何より問題だったのは、全ての喧嘩において解決のための話し合いができなかったことです。

 

 

彼との喧嘩で印象深かった出来事のひとつの話です。
結婚当時、はじめは夫婦で家事を分担していたのですが、彼はいつも自分担当の家事を忘れてるのかやりたくないのか、たびたび自分の家事をやらなかったので喧嘩になりました。彼は洗濯担当でしたが、放っておいたら日曜午後になっても洗濯をしないので、私は夕方前になるといつも声を掛けて催促していました。(彼は平日は家事はしたくないとのことでいつも週末にまとめてしていました)
すると案の定、彼は即不機嫌になります。

 

 

彼はドシドシと洗濯機へ向かい、洗濯カゴに入っているもの全てと洗剤を、押さえつけながら無理やり洗濯機に押し込み、スイッチオン。あんなに詰め込まなくても…と思いながらも、これ以上不機嫌になったら面倒なので口には出しません。
しばらくして洗濯が終わりますが、彼は干しません。
30分は私も我慢していましたが、私の洗濯物もシワシワになるのが嫌なので、感情が声に出ないよう気を付けながら、干すように声を掛けます。
しかし彼は、後で干す、としか言いません。
さらに30分くらいしてもう一度、今度は先程より強めに、声を掛けます。
するとなんと、彼は無言でまた、洗濯のスタートボタンを押して洗濯を始めたのです。

 

 

私は、慌てて声を掛けました。なんで?!と。
彼は、シワが嫌なんだろ、とだけ返事してきました。
私が悪かったんだろうか、そんなにシワが嫌と強調したつもりはなかったのですが。
驚くべきことに、彼はこの洗濯、というか水通し作業をそのあともう1回、したんです。
もう私は何も声を掛けませんでしたが、彼は一人無言でスタートボタンを押して、洗濯終了のブザーがなっても放置、またスタートボタンを押す、と繰り返していました。
結局、合計3回も同じ洗濯物をまわしました。

 

 

そのあとに話しましたが、彼の言い分は、

シワが嫌と言っていたから、
仕事が忙しい俺の、せっかくの休日にいつ洗濯をしようと勝手だろ、
この洗濯機は俺が買ったから自由に使っていいんだ(※結婚してから購入したので二人のものです)、
今後も俺はこのやり方でする、

など、何一つ、納得できるものではなく、むしろそんな言い返しに驚き、私は、彼になんと言ったら伝わるのか、どこから話し合ったらいいのか、途方に暮れたのをよく覚えています。

 

 

何度も洗うと服が傷むだけだし、光熱費もかかります。
そのあとはもう、彼へ洗濯をお願いすることは諦めました。
いくら話し合いの場をもったとしても、私の思いが伝わらず、彼の言い分が全く理解できないので、彼との会話自体が苦になり、彼に頼み事をすることを諦めました。

 

 

彼ら、モラハラ種族は、何より否定されたり注意されることを嫌がります。
なぜかというと、自分たちが最も優れていると思っているからです。
常に自分の価値観を正当化し、その価値観を強要してきます。彼らは独特の理論を展開し、意思の疎通が出来ません。
しかし、彼らは悪いとは思っていません。だって、相手の間違った認識を正すために教えてあげていて、むしろ感謝されたいぐらいに思っているのですから。

 

 

私は同居当時は、彼がモラハラなのかどうかはっきりさせたくてモラハラについて検索ばかりしていました。
当てはまってほしいのか、ほしくないのか、自分でもわかりませんでした。
喧嘩直後は絶対彼はモラハラだ、彼がおかしいんだ、と検索して当てはまるような文言を見つけるとイライラが和らぐ一方で、落ち着いているときに検索して同じように見つけると不安に駆られたり、当時の自分はどっちを求めているのかわからず情緒不安定でした。

 

 

でも、どのサイトでも当てはまらないこともあるものの、概ね当てはまることを感じるうちに、次第に自分の中で彼はモラハラなんだと受け入れることができ、すると彼の言動と行動の全てが腑に落ちました。
この受け入れたタイミングが、私にとって彼との離婚を見据えた第一歩だったと思います。
それからは、まだ離婚までは踏み切れないけど、いつかおそらく離婚はする、それをいつするのか、話し合いができるのか、別居をするのか、など、夫婦維持ではなく、離婚へのステップとしてどうするかという考え方になっていきました。

 

 

モラハラする人というのは、ただ、言葉が通じない、宇宙人なだけなのです。